一人暮らしをしている実家の母親ですが、最近、機械ものの操作がままならないようになってきました。
2年ほど前、周りの友達がスマホを使いこなしているのが羨ましいらしく、使っていたガラケーをスマホに変えたいと言い出しました。

どうせ使いこなせないだろうと、そのまま無視しておけば良かったのですが、年老いて新しいことにチャレンジしようとする意欲はボケ防止には良いだろう、と近くのイオンに入っているワイモバイルに出向いて、シニアスマホを使わせることにしました。
ところが、母はこのシニアスマホでもハードルが高かったようです。
最初のハードルが液晶画面へのタップです。
画面上のボタンを押す時、指を離すタイミングが悪いせいで、次の画面に移らずにポップアップの画面が出てしまうようで、そこで操作が止まってしまいます。(いわゆるボタンの長押しをしている状態です)ポン、と軽くタッチするだけで良いんだよと言うと、今度はタッチが軽すぎて反応しません。
次に、電話が掛かってきた時のボタンのスライド操作、押しながら右へ左へ、これも慌てると出来ないようです。
さらに、操作を間違えると、思わぬ画面が出てきてしまった時、ホームボタンを押して元に戻してやり直すということが出来ずに、迷宮に入り込んでしまう。
これがシニアの現実なんですね。
そんな状態なので、母親宛に今まで掛かってきていた電話に出られないことも多くなり、固定電話だけの生活に逆戻りです。
無くても生活はできるのですが、困るのは緊急時の連絡です。
本人がなんと言おうと、ガラケーのまま使わせるべきでした。
今更、ガラケーに戻すと言っても、いわゆる4G対応のガラケーの形をしたスマートフォン「ガラホ」は販売されていますが、文字の大きいシニア向けの製品はスマホに移行されてしまっており、販売されていません。
中古でも探して買うかなあ、いやもしかしたら、前に使っていたガラケーが使えないかなと思って、タンスの中を探っていると、それらしき個体が見つかりました。
型番を調べてみると、4Gの回線で4月以降でも使える「ガラホ」であることが分かりました。
ということはSIMロックを外せば、いわゆる格安SIMが使えるのではないかと思い、今回はGemini(以前の記事で書いた通り、Googleとの連携は外し済み)で調べてみました。
この機種(KYF38)はauから発売された端末のため、auの電波(プラチナバンドなど)に最適化されています。このため、ドコモ・ソフトバンク回線のSIMは、SIMロックを解除すれば物理的には認識しますが、プラチナバンド(建物の中や山間部で強い電波)に対応していないため、圏外になりやすかったり、通話が不安定になったりするリスクがあります。
現在、母親が使用しているワイモバイルはソフトバンク回線なので、そのSIMを外して挿し替えるという選択肢はこれで消えました。
加えて、ガラホであるKYF32を使い続けるなら、格安SIMのpovo2.0(ポヴォ)はどうでしょうかという提案がありました。
名前は聞いたことがありますが、確かauの出している格安SIMだったという記憶があります。提案の理由はこうだそうです。
1. 基本料は「0円」
povoは月額基本料が0円です。
「使いたい機能だけを後から付け足す(トッピング)」という仕組みなので、極端な話、自分から電話をかけず待受専用にするなら、月々の支払いをほぼゼロにすることも可能です。2. 通話専用としての料金(例)
電話の頻度に合わせて、以下のような使い方ができます。
たまに電話する場合→トッピングなし(30秒/22円)使った分だけ
短い電話が多い→5分以内かけ放題550円
長電話もたっぷり→24時間かけ放題1,650円ワイモバイルだと、一番安いプランでも月々2,000円〜3,000円程度(割引なしの場合)はかかるので、通話メインなら圧倒的に安くなります。
3. KYF32がそのまま動く
ここが一番大事です。povoはauの電波をそのまま使っているサービスです。
KYF32はauの端末なので、「ワイモバイルで起きるような、電話が繋がらないというトラブル」がまず起きません。
ということで、早速、AU店頭で、SIMロック解除を頼みに行ったところ、この機種はロックが掛かっていない、と言われました。本当かなあ、と思って調べると、他社のSIMは分かりませんが、AU系列のpovoに関しては、AUで購入した端末ならそのまま使えると出ていました。
次にワイモバイル店頭で、MNP(他社への番号移行)の手続きをします。この辺りは自分のスマホでも経験済みです。
あとは、povoのサイトで申し込みをします。povoは店舗が存在せず、auでも一切サポートは無いので、ネットで手続きするのですが、サイトも非常にシンプルで手続きもわかりにくいため、これもgeminiに聞きながら進めます。
数日で、SIMカードが実家に送られてくるので、それをガラホ端末に差し込みます。
ガラケーは今のスマホのように差込口が外部に無いため、フタをこじ開けて、電池パックを外したその裏にありました。刺さっている現在のSIMカードを抜くのに一苦労しましたが、差し込んだ後は、povoのサイトで開通確認をします。
普通の格安SIMだとここでAPNやらの設定が必要ですが、系列会社のSIMなので、差し込むだけで即開通です。
面倒なのは、支払いです。
母親のクレジットカード番号はなぜか使えない(調べるとネットショッピングで使うためには別途登録が必要なようです)ため、銀行口座引落にしようと思ったのですが、これには、ペイディ(Paidy)という決済サービスを使う必要があります。
母親が出来るはずもないので、私のアカウントで登録して、支払先を母親名義の口座にしておけばOKのようです。これもgeminiに教えてもらいました。
なんとか、使えるようにはなりましたが、大きな問題があります。
自分のかつて使っていたガラケーの使い方も忘れてしまっていました。
とはいえ、スマホに比べれば、操作はワンパターンで、迷宮に入り込むことは少ないと思われますので、「電話をかける」「電話を切る」「電話を受ける」それと「画面が判らない時の操作」この4つを紙に書いて繰り返し説明してひとまず帰宅しました。
使ってくれればよいのですが。
怖いと言っていたgemini君には今回はほんとに助けられました。





